乳腺科領域(エラストグラフィ)/超音波診断
超音波検査は毎週火曜日の午前中のご予約にて行っております。
お気軽にクリニックの受付、またはお電話にてお問合せください。
エラストグラフィとは?
エラストグラフィは、超音波検査でしこりの硬さを画像化する技術です。
力を加えたときに柔らかいものであれば大きな歪みを生じますが、硬いものであればほとんど歪みません。その歪みの程度を色または定性的な数値で表すことが出来るのがエラストグラフィです。周囲よりも硬い部分(しこり)では色がは青く表示され、検査部位の歪みを数値で捉える事が可能です。実際には探触子を胸にあてるだけの検査です。
これまでの乳がんの研究ではがんは硬いと考えられていますので、しこりの硬さを知ることは診断の一つの重要な情報となります。
エラストグラフィで検査する意味
しこりを見つけても必ずしも乳がんとは限らず、すぐに治療しなくても、定期的に検査を受けるだけでよいことも多くあります。それを判断するための検査方法は色々あり、また複数の検査が相補って行われます。
乳がん検査の一つである超音波検査にエラストグラフィを組み合わせることで、硬さという診断に有用とされている硬さの情報を付加することで、より多くの検査情報を得られることが期待できます。
エラストグラフィの検査法
- 上半身は服を脱ぎ、ベッドで仰向けに寝ます。
- 左右両方の乳房を検査しますが、片方ずつ見ます。
- 乳房がフラットの状態になった方が、検査が容易になり見逃しを防ぐことができますので、クッションを肩の下に入れたり、検査する側の腕を頭の方へ上げた姿勢をとることがあります。
- 検査部位に超音波ゼリーが塗られ、プローブで乳房を滑るように検査します。同時に画面に検査している部分の映像が表示されます。
- エラストグラフィの画像を得るために、患部の状態によりプローブを固定したり、軽くわずかに上下させたり、強く押さえることもあります。
※一般的な検診時のスタイルであり、施設によって多少異なる場合があります。
※超音波ゼリーを塗り、プローブで乳房を検査するため、少々くすぐったさを感じられる方がいらっしゃるかも知れません
が、痛みを伴う検査ではありませんのでご安心ください。
※精密検査ではなく検診であれば、約5~10分です。
※絶食等の事前準備は必要ありません。